松任谷由美さんの曲のなかに、卒業アルバムという歌があります。
歌詞からは、卒業写真を見るたびに、思い出す人そして懐かしい思いを、歌い上げています。
それは誰の心にもあり、写真がもたらす懐かしさに共感が広がっていきます。
私達は、古いアルバムを開き、そして写真の人と、コミュニケーションを取っています。
私は子供の時、母の故郷を訪れ、古いお家の壁に、亡くなった家族の写真が壁を囲むように飾っている家があり、亡くなっても家族の一員として存在している感覚を知りました。
昭和の時代には、そのような亡くなった家族の肖像写真を家族が集まる部屋に飾ってある風習がありました。
それは、亡くなった家族の写真を居間に飾ることにより、家族は写真を通してコミュニケーションを取っていたのです。
写真には永遠のコミュニケーション力があると思います。
最近、亡き父の書斎から古い携帯電話が見つかり、フォルダーの中には父が撮影した写真がありました。
一枚一枚、父がどんな気持ちで撮ったのか?専門家である私にはすぐにわかります。
亡き父がとても恋しくなりました。その一方で、父が撮った写真から、久しぶりに父とコミュニケーションをすることができ、幸せでした。
写真には永遠のコミュニケーション力があります。
大切な人、大切なもの、大切な思い出を写真に撮っておきましょう。