フランスとカナダで経験した 日本とは違う病院クリニックのかかり方
フランス滞在中に、お腹が痛くなりお世話になっていたフランス人ご家族に相談しました。
私は、直ぐにクリニックに行き、原因を知り治療をしたいと考えていましたが、フランス人のお母さんが言うのは、「お腹が痛いなら、野菜特にニンジンを食べてみてください。それでも良くならなかったら、クリニックへ行きましょう」
日本では、何処か痛くなれば、直ぐにお医者さんに診てもらうのが普通だったので、かなり戸惑いました。郷にいれば郷に従うのが異国での生活を成功する基本、早速、ニンジン料理を作り数日食べてみました。
不思議なことに、腹痛はなくなっていきました。
フランス人のお母さん曰く、「フランスでは直ぐにクリニックに行かない」と話していましたが、まだその時には意味が良く分かりませんでした。
カナダ バンクーバーでは滞在が合計すると10年程になるので、体調が悪くなること、喉の痛み、目に違和感がある事など数えきれません。
カナダ バンクーバーでは、私は外国人としての保険に入っていたので、日本と同じように、少し体調がすぐれないとか、目に違和感があるとか、直ぐにクリニックに行っていました。
写真の専門学校や大学に行き、カナダ人と毎日接しているうちに、カナダ人もやはり直ぐに、ドクターに診てもらう習慣がないことに気づきました。
風邪気味で休むことはあっても、ドクターに診てもらうことはなく、まずは自宅療養をすることが基本でした。
更にカナダでは、まずは自分で治す!という考えを持っている人が多かったです。
自分の治癒力で治し、それでも良くならないなら医者に行く、病院に行くという考え方です。
コロナウィルスの医療崩壊を防ぐためにも、病院のかかり方を見直す
コロナウィルスによる感染者の増大が始まる前まで、日本では、「早目の診療を」というスローガンが浸透していました。
私達は、子供の時から風邪かな?と思ったら、お医者さんへ行くということが習慣になっています。
今、医療崩壊を防ぐために、まず自宅で様子をみてください。というの事をメディアを通して言われますが、私達日本人には、自宅で様子をみるより、医者に行く、お医者さんに治してもらう。という基準が出来上がっているため、殆どの日本人は何時、医者にいったらいいのだろう?と困惑しているのではないでしょうか?
医療従事者の皆さまが、今 東京都だけでも毎日100人前後コロナウィルス感染者が増えていることで、どれほどの激務になっているのでしょう。
今、私達日本人は、今一度
- 医者に行く基準を考え直すこと
- 自分で健康を守る。という意識改革
が必要なのかもしれません。
医療崩壊が起きない事を祈っています。
そして最後になりましたが、
最前線で働く医療従事者の皆さま
ゴミを集めてくれるゴミ収集業務の皆さま
本当にありがとうございます。
2020年4月22日
写真家&パーソナルブランディング講師
松木マリ